精神遅滞児のリズムパターンへの同期と再生 : 視覚的提示とことばを添えて(実践研究特集号)

スポンサーリンク

概要

• 論文の詳細を見る

• リズムを視覚的パターンで示し、さらに言葉を添えて、手拍子によって8連続のリズムパターンへの再生と同期を行わせた。これらは「音楽」の学習の中で行い、リズムパターンへの同期と再生の関係、指導法について検討した。対象児は、精神薄弱養護学校の小学部高学年の児童、ダウン症児3名、自閉的傾向の児童3名を含む11名とした。その結果、どのリズムパターンに対しても、ほぼ同様の同期と再生を示した。つまり、〓〓〓〓のリズムパターンが最もよく、ついで〓〓〓〓≧〓〓〓〓≧〓〓〓〓の順であった。同期・再生とも誤パターンは、〓が〓や〓♪、〓〓となってしまうケースが多かった。このような提示方法は、児童のリズムパターンの認知・理解を促す一助になったと考える。そして、個別に再生させリズムパターンを再確認させる、テンポを遅くして同期できたことを確認させる、そしてこれらを繰り返し積み重ねていくことが大切であることが示唆された。

• 日本特殊教育学会の論文
• 1996-03-30

著者

• 齋藤 一雄

  埼玉大学教育学部附属養護学校

関連論文

• 一般・領域別6 音楽・リズム(日本特殊教育学会第30回大会研究発表報告)
• 精神薄弱養護学校における合奏指導の計画と意義 : 高等部合同合奏「ちちんブイブイ」(ショスタコービチ/交響曲第7番「レニングラード」第1楽章より)の実践
• VII 障害児教育において音楽はどのような意味をもつか : 中・高等部
• 知的障害児のリズム同期(自主シンポジウム38,日本特殊教育学会第37回大会シンポジウム報告,実践研究特集号)
• 精神遅滞児のリズムパターンへの同期と再生 : 視覚的提示とことばを添えて(実践研究特集号)
• 精神遅滞児のリズムパターンへの同期の学習
• 精神遅滞児における異なるテンポへの同期の発達
• VII 障害児教育において音楽はどのような意味をもつか : 中・高等部
• 将来の充実した社会生活をめざした指導 : 各学部の役割と重点・努力点(第3部 実践的研究事例)

スポンサーリンク