作業システムの構造化の有効性について : 特殊学級における作業形態の個別化と3段ラックの使用を通して(実践研究特集号)
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概要
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本研究は、作業学習の形態と手続きに関する作業システムの構造化が作業効率にどのような影響を及ぼすかについて検討するものである。本実験では、自閉症児2名と精神発達遅帯児3名の中学生を対象に、紙折りの個別作業と集団作業及び3段ラック(課題内容と課題量が明確に示されるラック)の使用有無が及ぼす効果について、作業効率という視点から分析を行った。その結果、個別と集団という作業形態の違いにおいては作業効率の明確な差は見られなかったが、ラックの使用については全員に作業時間の短縮が見られた。また、構造化されていない作業場面(集団作業で,課題が山積みされた状態)より、構造化されている作業場面(個別作業で,ラックを使用した状態)の方が作業効率が非常によく、作業時間の16.5%〜46%の幅で5名全員に作業時間の短縮が見られた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1995-03-31
著者
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