児童相談所におけるTEACCHプログラムの試み(実践研究特集号)
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概要
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本研究では、児童相談所でTEACCHプログラムを取り入れて行っている、自閉症を対象とする障害幼児親子教室の試みについて報告し、中間的な評価を行った。対象児は17名で、各児童に実施した個別訓練課題の分析、保護者に対するアンケート結果の分析、児童の通っている保育所・幼稚園の保母・教員に対するアンケート結果の分析を行った。その結果、当教室の3つの目的((1)一人一人の子どもに合わせた個別教育プログラムを作成し訓練する、(2)家庭でも個別教育プログラムにもとづいた養育ができるよう援助する、(3)家庭、地域,保育所・幼稚園等の関係者が連携して子どもを療育できるよう支援する)について、保護者の養育態度の変化、家族の協力、幼稚園・保育所での関わりの変化などいくつかの成果を確認した。また、今後の課題についても検討を加えた。
- 1994-03-31