特殊学級における自閉症児の走り幅跳び指導の検討 : 踏み切り動作確立のためのプロンプトの検討
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概要
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自閉症児のスポーツ指導は難渋しているのが現状である。そこで、2名の自閉症児に対して、各種のスポーツ活動の基礎的技能を含む走り幅跳びを実施した。走り幅跳びの踏み切り動作の習得過程を動作模倣訓練としてとらえた。動作模倣訓練の手続きは、プロンプトが重要となる。そこで、言語教示法、モデル提示法、身体的誘導法、刺激誇張法の各プロンプト方法の効果について検討することを目的とした。手続きとして、これらの4方法のプロンプトについて、条件交換デザインでの検討を行った。その結果、助走タイムにおいては身体的誘導法が、踏み切り動作の発現においては、刺激誇張法で、有意差が認められた。以上のことから、自閉症児の踏み切り動作確立においては、身体的誘導法によるプロンプトは、過緊張状態に成りやすいことを考慮して行う必要がある。また、刺激誇張法でのプロンプト法は、動作の遂行が容易になると考えられ、有効であることが示された。
- 1992-03-30
著者
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