学習障害児の触覚機能における大脳半球機能差研究
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概要
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学習障害児の神経心理学的特徴をとらえるために、触覚機能のラテラリティを検討した。学習障害児と健常児を被験児とし、利き手検査、タッピング検査、手指判別検査、触認知検査を施行した。両群の結果を比較したところ、利き手検査では学習障害児は健常児に比べて、非右利き率が高かった。タッピング検査の遂行成績は健常児の方が学習障害児よりもすぐれており、両群共、右手の方が成績がよかった。手指判別検査の成績は健常児が学習障害児よりもすぐれていた。また、左右手別の成績は健常児では右手が左手よりもすぐれ、学習障害児では左手が右手よりもすぐれていた。触認知検査では健常児の遂行成績が学習障害児よりもすぐれていた。これらの結果から、学習障害児は大脳半球機能不全、または大脳半球統合不全を示唆するものと説明された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1982-12-30
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