精神遅滞児の視覚的探索活動 : 絵画刺激の解釈との関連から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
精神遅滞児における複雑な視覚刺激(絵画)の探索活動を、視覚刺激の各部分の情報性を一対比較法により尺度化することにより、定量的に解析した。刺激提示の間の凝視点の移動はE.O.Gによって記録した。その結果、精神遅滞児は、正常児、成人より情報性の低い部分にも高い部分にも同じように凝視する傾向があり、結果として情報入取量が低くなるという情報探索方略の不適切さを示した。さらに、精神遅滞児は、凝視時間においては平均凝視時間が正常児や成人より短かく、時間経過に伴って凝視時間が正常児・成人では変化するが、変化しないことが示された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1980-09-30
著者
関連論文
- 精神遅滞児の視覚的探索活動 : 絵画刺激の解釈との関連から
- 重度精神遅滞児の言語訓練(I)
- 精神薄弱児の弁別学習過程に関する研究 (障害児の学習と発達)
- ローナ・ウィング編;久保紘章,井上哲雄監訳『早期小児自閉症』