脳性まひ児の図形知覚における局外刺激の効果に関する一考察
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概要
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本研究では、図形知覚における局外刺激の効果が、アテトーゼ型脳性まひ児、痙直型脳性まひ児、正常児において比較検討された。その結果、以下の点が見い出された。1)脳性まひ児は、単独事物図形知覚と図-地図形知覚の両方において、有意に高い妨害誤反応率を示した。2)局外刺激が図形刺激に長い時間先行する場合には、妨害効果が否定された。3)妨害誤反応は、試行経過にともなって減少する傾向が見られた。更に、病型によるちがいは、図-地図形知覚の完全誤反応率にのみ見られた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1976-03-15