メアリー・オサリヴァン 「合衆国証券市場の展開 1885-1930年」
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
19世紀末から1929年大恐慌にいたる数十年は, 企業合同をつうじてアメリカの全産業に巨大株式会社が出現し, それらが証券市場を舞台に活動を展開したことによって, 今日のアメリカ証券市場の原型が形成された時代である。この時代, ニューヨーク証券取引所を筆頭とする全国のいくつもの取引所において, それぞれどんな産業分野の株式が上場され(上場株数)どれだけ取引されたか(取引量), 取引所相互にどのような関係があったか, 時期により株式取引の需要・供給を規定した要因が何であったかといったことにかんして, 本論文は入手しうるおよそすべての取引記録を渉猟し, 基本的な数量データに集計した, およそ初めての労作である。今後どのような問題関心でどんな側面からアメリカ証券市場の歴史を取り上げるにせよ, 本論文を無視して研究をすすめることはできないと思われる。
- 2008-06-12
著者
関連論文
- メアリー・オサリヴァン 「合衆国証券市場の展開 1885-1930年」
- 松井和夫著, 『現代アメリカ金融資本研究序説』, 文眞堂, 1986年, vii+306頁
- 西川純子著, 『アメリカ企業金融の研究』, 東京大学出版会, 1980年, ix+376+40頁