ALA配合液肥「ペンタキープ」の商品開発(プロジェクト・バイオ)
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概要
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「光合成細菌変異株による5-アミノレブリン酸(ALA)の工業的生産」で,本学会技術賞を賜ってから早くも8年の歳月が過ぎようとしている.この間,ALAの産業分野への応用は着々と進み,ALAは農業分野や医療分野においてますます注目される存在になろうとしている.生物界に広く存在するALAは,ウロポルフィリノーゲンIIIに代謝され,シロヘムやヘム,クロロフィル,シトクロム,ヘモグロビンなど生理的に重要な生化学物質になる.ALAはこれらの唯一の前駆物質であることから,その応用範囲はさわめて広く,肥料,飼料,育毛料,医薬品などへの応用が重要なターゲットとなっている,本稿ではその中でも商業化が先行している肥料へのALAの応用について,ALA配合液肥「ペンタキープ」の開発を事例としてとりあげ,その歩みを紹介する.
- 2008-04-25