標的タンパク質の構造,その基盤研究および創薬への貢献(<特集>バイオテクノロジーへの応用的戦略を踏まえたタンパク質構造解析)
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概要
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日本製薬工業協会(加盟70社,2008年3月時点)の集計資料(製薬協発行:DATA BOOK2008)では,新薬の誕生までには莫大な経費と長い期間が必要であり,新薬誕生への成功確率は20,000分の1というきわめて低いことが報告されている.新薬への研究開発が薬事法などの公的な規制によって制約を受けつつ慎重に臨床試験が実施されること,さらに臨床試験以降の開発経費が急増することを考慮すると,非臨床での創薬プロセスの加速化および合理化によって,優れた開発候補化合物を見いだすことが重要である.すなわち,臨床試験を開始するに値する開発候補化合物探索の成功が創薬研究の一つの成功通過点である.しかし,依然として探索ステージの不確実性はさわめて高いというのが現実である.そこで,合理的な創薬プロセス実践の方策として,標的タンパク質構造情報の有効活用が検討されている.
- 2008-04-25
著者
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