『ニーベルングの指輪』におけるバス・トランペットの機能 : 楽器の歴史と発達を辿りながら (音楽表現学科特集号)
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概要
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ヤナーチェクの《シンフォニエッタ》やストラヴィンスキーの《春の祭典》等、独奏的な活躍を見せるバス・トランペットであるが、最初に管弦楽にバス・トランペットが登場した作品はR.ワーグナーの楽劇《ニーベルングの指輪》であった。本研究では、バス・トランペットがワーグナーに注目されるに至るまでどのような発達を経てきたのかを探る。また、《指輪》においてワーグナーがバス・トランペットに対して描いた性格はどのようなものであったか、「人物」「物体」「出来事」「感情」の4つの概念を表わすライトモチーフを分類し、位置付けを明らかにした。その結果、「物体」を表わすモチーフを演奏する頻度が高いことがわかった。
- 2004-09-30