地学教科書に脈々と流れているもの : 「地文学」の精神(<特集>21世紀の地学教育の深化に向けて)
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概要
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地質学は,初等中等教育にあるいは社会教育に どんな貢献をするべきなのか,あるいは貢献できるのかを考察するために,地学教育の歴史を調べてみた.まず地学の最初の学習指導要領を概観した.そこには「地文学」の影響が大きく見られると思う.現在は「地文学」など言葉すら消滅しているので,どんなものであったかを明治期の中等教育の教科書で探ってみた.「身のまわりの地学現象から出発して,その疑問を解いていく中で,地学に親しんでいく」という「地文学」の精神は今こそ地学教育に必要ではないかと提案する.
- 日本地質学会の論文
- 2008-04-15