教育心理研究における質的方法の意味(III 展望)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
教育心理学において,近年多数の論文が現れつつある質的研究について吟味した。『教育心理学研究』の掲載論文を中心に,質的研究に関わる動向を振り返った。教育心理研究を内在的に批判した吉田(1989)の論考に基づいて,2つの課題を定めた。第1は,メタ理論の重要性である。質的な心理学研究がどのように実証主義と関連するのかを議論した。第2は,言語的な解釈と記述の問題である。質的研究の言語的解釈は,対話的拡張と縮約の2方向からなり,縮約はいくつかのミニマリズムの指針に基づいて行われることを論じた。
- 日本教育心理学会の論文
- 2008-03-30
著者
関連論文
- 実践知・臨床知の創造と質的方法(研究委員会企画シンポジウム1)
- 看護学生の状況間移動に伴う「異なる時間の流れ」の経験と生成 : 校内学習から院内実習への移動と学習過程の状況論的分析(IX 優秀論文賞を受賞して(2006年度))
- 看護学生の状況間移動に伴う「異なる時間の流れ」の経験と生成 : 校内学習から院内実習への移動と学習過程の状況論的分析
- 中学校における専門家とのコラボレーションによる和楽器授業の展開過程 : 「参加としての学習」の観点から(実践研究)
- 理論編 状況に根づいた活動 (特集 状況論がひらく看護--インタラクションの精緻な分析)
- バフチンの対話性概念による社会心理研究の拡張
- 科学的概念と日常経験知間の矛盾を解消するための対話を通した概念理解の検討
- 実践知・臨床知の創造と質的方法 ([日本教育心理学会第51回総会]) -- (研究委員会企画シンポジウム)
- 教育心理研究における質的方法の意味(III 展望)