煉乳の細菌學的實驗
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概要
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本篇は著者が多數の内國製煉乳に付き細菌試驗を施行したる成績にして著者の實驗に依れば糞便に由來する大膓菌は全く之を檢出せざるのみならず菌芽の數も亦之を外國製品に比するに何等逕庭なく成績概して良好なり唯内國製品の多數は水を和するに多量の不溶分を留あて乳兒の營養品たる價値を減却する外又貯藏の際容易に凝固する傾向ありて之を三十八度の温に放置すれば一週間以内に於て既に凝固するの事實あり著者は之に關して當業者の注意を喚起すると共に之れが原因を探究して改善の方法を講せんこと最も緊切の問題なりと論ぜり但著者の實驗に據れば凝固の事實は全く細菌學的關係に基因せず從ふて之を以て腐敗若しくは變敗せる證徽と見難しと云ふ
- 社団法人日本薬学会の論文
- 1914-10-26
著者
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