レスピラチン
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概要
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市販レスビラチン」ノ原料タル純レスピラチン」ハ「クレオソート」ニ苛性加里ノ適量ヲ加へ加温シテ溶解セシメ冷後硫化炭素ヲ添加シ爾後析出セル無色針状結晶ニシテ其水溶液ハ強アルカリ性反應ヲ呈シ之ニ「ヱーテル」ヲ加へ振盪スルトキハ「クレオソール」ヲ分取スルヲ得ベク硝石熔劑ト共ニ熱スルトキハ硫酸ヲ生成シ鑛酸ニヨリテ硫黄ヲ分離シ此際鉛糖紙ヲ黒變スル瓦斯ヲ發生シ熱灼スレハ約二六%ノ灰分ヲ殘シ此灰分ハ炭酸塩及硫酸塩ヨリナル著者ハ純レスピラチン」ト酸性グアヤコール加里トニ就キ其性状ヲ比較シタ兩者ノ間ニ著シキ差異アルヲ注意メ純レスピラチン」ハ所謂酸性グアヤコール加里ノ形態ヲ有セザル所以ヲ説明シ又純レスピラチン製造法「グアヤコール」ニ適用ヌルモ酸性グアヤコール加里ヲ生成スルノミニシテ純レスピラチン」ノ如キ形態ヲ有スル化合物ヲ得ルコト能ハザルヲ述べ又製造原料トシテ使用スル「クレオソール」ハ其沸點均一ナラザルモ製品タル純レスピラチン」ヨリハ常ニ二二〇-二二三度ニ餾出スル「クレオソール」ヲ得ルノ事實ハ以テ純レスピラチン製造ニ關與スル化合状態ハ「クレオソール」ニ限ラレタルモノナリト主唱シ又純レスピラチン」ヲ其儘クローム酸鉛ニテ元素分析ヲ施シ其結果ヨリC_16H_19O_4SK+H_2Oナル符號ヲ設定シ硫黄ノ定量ニ於テ「カリウス氏法ニ依リテ一、〇一六-一、四一八%ヲ得タルニ反シ「デブス氏法ニ依リテハ二・七五-八・四%ヲ得タルヲ以テ其中特ニ最高數ヲ採リテ右符號ノ正確ナルヲ確メタリトナシ之ニ「チオヂクレオソトル」ナル名稱ヲ與へ終ニ硫黄ノ含量並ニ結合状態ニ關シテハ更ニ長井博士ノ指導ヲ仰キテ研究スル所アランコトヲ附記セリ
- 1909-11-26
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