札幌市の監視カメラ運用のルールづくりから見るプライバシー権
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概要
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近年、防犯のために監視カメラを設置する事例が急増している。監視カメラを設置する上で焦点となるのは、プライバシーとの兼ね合いである。しかし、プライバシーについて明確な定義は無く、法解釈もまちまちとなっている。そんな中、実際問題として監視カメラの数は増加し続けている。従来の監視に比べ、カメラによる監視は著しく被監視者に不利益を与える危険性を孕む。その為、監視カメラについての枠組みを作る事は急務となっており、各自治体でもその制定が進められている。監視カメラによる防犯の有用性はある程度認められるが、プライバシーを考慮した上での設置が必要であるとして、札幌市の「札幌市防犯カメラの設置及び運用に関するルール」策定検討委員会を事例として発表を行う。
- 2008-01-31