DescentとFiliation : E. R. LEACH教授の所説をめぐって(資料と通信)
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概要
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1961年8月,ハワイ大学で第10回太平洋学術会議が開かれ,私も討議に参加する機会を得た。文化人類学の中には, G. P. MURDOCKを座長とするSymposium on Descent and Residential Group Structuresがあり,そのpaper2においてケムブリッジ大学のE. R. LEACHは'On certain unconsidered aspects of double descent systems'というテーマのもとに,出自descentと認知関係filationについて,興味ある問題を提起している。Double descentの問題は,わかったようでいて,その実わからない面が多いまゝ, Radcliffe-Brownのいう性格をそのまゝうのみにしてきた感がなくもない。Leachの問題提起を機会に再検討してみるのも無駄ではなかろう。以下Leachのpaperの要旨を紹介し,終りに私見を若干加えてみたいと思う。
- 日本文化人類学会の論文
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