スコットランドの子どもスポーツ政策についての一考察 : 「アクティブ・スクール計画」を中心に
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概要
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現代社会において子どもの運動不足と太りすぎや肥満の問題は日本のみならず先進諸国に共通する問題であり、特にスコットランドでは深刻な問題となっている。スコットランドでスポーツ行政を実質的に担っているスポーツ・スコットランドは国民が健康な生活を送ることを目的とした政策を1998年から展開しているが、その中でも特に子どもに関しては、既に1996年から開始されていた「学校スポーツ・コーディネーター」制度の成果を踏まえ、その対象を初等学校へと拡大・発展させた「アクティブ・スクール計画」を2003年から開始している。アクティブ・スクール計画の中心は初等学校や中等学校において、子どもたちの運動やスポーツ活動を援助し、その充実を図ることを目的とする「アクティブ・スクール・コーディネーター」制度である。アクティブ・スクール計画とアクティブ・スクール・コーディネーターの活動は子どもたちの運動やスポーツへの参加の促進に対して積極的な効果があるということが、評価レポートによって示されている。その結果スコットランド政府から追加予算を得て継続され、今後も子どもたちに学校内外でより良い運動・スポーツの環境を提供することが期待されている。
- 尚美学園大学の論文
- 2005-09-30