新エネルギー発電電力取引とリスクヘッジ(<特集>資源・エネルギーと環境問題への多面的アプローチ)
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概要
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風力や太陽光などの新エネルギーは, CO_2を排出しないクリーンエネルギーとして,近年,注目を浴びている.これらのエネルギーは,供給量が将来の気象条件に依存し不確定であるため,エネルギー需要に即してコントロールすることが難しい,そのため,思い通りのエネルギーが得られなかった場合,当該事業等に損失を与える可能性がある.また,これらは,現在のところ導入コストも高く,経済面での非効率性も懸念される.本稿では,新エネルギーの中でも,特に発電分野として導入が推進されている風力発電に焦点を当て,風力発電による出力を効果的に取引するための枠組みについて考察する.特に,発電出力予測と予測誤差に伴う損失をヘッジするための天候デリバティブについて,その実現可能性とヘッジ効果について解説していく。
- 社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会の論文
- 2008-04-01