自発的脳活動に見られる遷移ダイナミクス(非線形振動子系の物理学 : 現代的問題とその解析,基礎物理学研究所研究会YITP-W07-02)
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概要
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安静状態のヒトの脳波の主要成分であるアルファ活動が示す時空間ダイナミクスの解析から、安静時のヒト脳の活動は、さまざまな準安定な進行波パターン間の遷移と、その遷移確率分布の長時間スケールでの変動によって特徴づけられることが見出された。このような特徴は元データと同様の線形相関構造をもつサロゲートデータにおいては見られないことから、自発的脳活動に見られる複雑な状態遷移は単なるランダムな過程ではなく、脳神経系の非線形ダイナミクスを反映していると考えられる。
- 2008-02-20
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