視覚障害学生に対する学習教材の工夫と評価 : 画像診断における医用画像触図作成と評価(障害者教育/一般)
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概要
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鍼灸及び理学療法を学ぶ全盲学生にとっても、臨床医学は必須である。臨床医学の教科書には、様々な画像診断関係の図や写真が載っており、彼らもそれらの画像についてのある程度の理解は必要であると考えられる。特にX線やMRI,放射性同位体を用いた検査からの画像情報はX線フィルム上にグレースケールをもって焼付けられる.医用画像を理解するための触図が全盲学生にとって分かりやすいことと、触図作成が容易であることの2点から、撮影手段に応じた触図作成を目的とする画像編集の原則について検討し、その原則に沿った触図を実際に作成した。また、触図の評価については途上ではあるが、これまでの評価に一部付け加えた。触図を必要とする学生数は全体の中では少ないため、その評価についてはまだ確定的なことは言えないが、今回作成した触図の触察上の分かりやすさについては肯定的な傾向が見られた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-01-19