言語と脳科学への位相数学的アプローチ
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概要
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脳科学の発展に伴い、多くの研究者は人間の精神活動を脳の神経細胞 (neuron) あるいはその集合体 (cell assembly) や神経回路網 (neural net) の活動という微視的な観点から説明しようと試みてきた。他方で、非侵襲的なニューロイメジングの技術開発により生きた脳の活動(血流量や代謝量の変化)を巨視的に観察し、それぞれの精神活動(認知過程)に対応する脳領域を特定することが可能となり、新たなモデルの展開に拍車をかけた。しかし、人間の精神現状(意識)がすなわちニューロン群の活動であるといった一元論的な見方をしない限り、内的な意識現象そのものを客観的に説明することは不可能と思われる。そこで、内的意識過程を表現可能にし、したがって外部から客観的に観察しうる言語を研究対象とし、その言語活動の分析に位相数学を応用することで人間の高次精神活動を科学的に研究できるのではないかと考え、それを一つの試論として提示した。
- 2007-12-15
著者
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