宇宙初期の星形成(<小特集>すばる望遠鏡で探る宇宙)
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概要
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宇宙最初の星(初代星)は宇宙誕生の数億年後(現在から約135億年前),銀河系の千万分の一ほどの質量の小さな天体中で形成された.ビッグバン元素合成により生成された始原ガスの熱的性質から,この初代星は太陽の数百倍の巨大星であったと推測されている.第二世代以降の星形成においては,初代星からの紫外線による電離や,初代星中で合成された重元素によるガスの汚染の効果により形成される星の質量は初代星よりも小さくなったと考えられている.また,遠方銀河や銀河系中の古い星の観測をはじめとする,宇宙初期の星形成過程を観測的に調べる方法も紹介する.
- 2008-02-05
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関連論文
- 宇宙初期の星形成(すばる望遠鏡で探る宇宙)
- S. W. Stahler & F. Palla, The Formation of Stars, John Wiley & Sons Inc., 2005, 865p, 24×17cm, $89.95, [専門書・大学院向]
- 宇宙初期の星形成過程