企業の社会的責任と法令・倫理順守の広告 : CSRとコンプライアンス広告(保田正毅教授・菅野正彦教授退職記念号)
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概要
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近年,企業不祥事が続発し,「企業の社会的責任」(CSR)が注目されるようになった。本来,「企業の社会的責任」とは本業を通じた社会への貢献であり,「利益確保」とともに,企業が持続的に発展していくために必要な車の両輪である。最近,「環境報告書」を一歩進めて,「CSR報告書」を発行する企業が多くなってきた。その中で各企業はコーポレートガバナンス改革の重要な課題として「コンプライアンス」活動を取り上げている。「コンプライアンス」とは単なる「法令順守」ではなく,「法令と企業倫理の順守」でなければならない。そして,企業からの情報発信の重要なツールである広告も,この基本理念に則り実施されなければならない。筆者はこれを「コンプライアンス広告」と呼称している。すなわち,広告において「法令の順守」,「業界自主規制の順守」,「自社規制の順守」を心がけなければならない。その具体的方策として,「デジタル時代の広告六法」,広告界の各種の自主規制,自社規制の新しい傾向として「ユニバーサルデザイン」について論述した。
著者
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