C.I.バーナードのリーダーシップ論
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概要
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今日の日本企業を取り巻く環境は,一方ではバブルの崩壊に始まる金融・不動産不況をベースとした構造不況という厳しい経営環境にある。また一方では,ボーダーレス時代の到来と共に企業のグローバル化が進展し,国際企業として脱皮することが国際的にも要求される時代になっている。その中で国内に目を転ずれば,外国人労働者問題,高齢化の進展に伴う対応,そして情報化時代における職務行動の変化,等々累積する課題また諸問題は山積みといってもよいであろう。このように今まさに企業をめぐる環境の変化は,おびただしい様相をしめしている。この複雑な経営環境の中で生き残り発展を遂げるためには,適確な意思決定とダイナミックな企業行動が必要である。その意味でこういう時代にあってこそ問われるものは,時代をリードする人間のリーダーシップであり,なかんづく経営者のリーダーシップの在り方がいままさに問われているといっても過言ではない。近年リーダーシップに関する研究は様々な形で広範に行われている。しかし,それも部分的,局所的なものにならざるを得ないことも事実である。企業におけるリーダーシップをもう一度全体的に理解し,総合的な位置付けを確認する作業こそ今必要なものではないだろうか。このような問題意識にたってリーダーシップの本質とは何か,という原点に戻り考えていきたい。そこで,まず,近代的組織論の祖といわれるバーナードのリーダーシップ論について,まず原文に忠実に彼のいわんとしたことを理解した上で,彼のリーダーシップ論を考察しさらにそこから現代におけるリーダーシップの在り方を模索していきたい。
- 創価女子短期大学の論文
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