IT法における責任
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概要
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本稿では、IT法領域における責任法(Haftungs- und Verantwortlichkeitsrecht)の展開をとりあげる。その際、2つのテーマを特徴的なものとしてとりあげる。1つは、不完全なソフトウエアに関する責任である。もう1つは、インターネットプロバイダ(Dinste im Internet)に関する責任である。後者は、とりわけ他人のコンテンツの仲介や、それについての準備(Bereithalten)に対する責任である。全体としていえば、法律上はいろいろと新しくなっているものの、依然として、旧来の基本的な問題が、重要な意味をもっているといえる。これらの新しくて古い問題を、PtoP (Peer-to-Peer-Filesharing)、ハイパーリンク、検索エンジン、そして妨害者責任(Storerhaftung)を手がかりに、その概略を展望する。
著者
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