複雑さと制度に関する予備的考察 : 一般均衡理論の描く社会経済秩序
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概要
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主流的経済学の基礎にあるものは新古典派一般均衡理論である。これは1950年代にほぼ完成した理論である。人間の社会経済システムは非常に多数の構成要素(主体)の複雑な相互作用からなるシステムである。この相互作用の全体に生ずる秩序を精緻に説くモデルとしては、一般均衡理論は唯一のものである。本稿では、人間の経済における複雑さと制度という問題を考える出発点として、一般均衡理論の描く社会経済秩序について検討してみたい。
- 九州大学の論文