ピクトグラムの形態表現に関する研究 : 高齢者対象や造形的要素をより考慮した標準案内用図記号案
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概要
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現在、ピクトグラムはイベント等の一時的な使用だけでなく、恒久的な使用を考えた国際的統一化も進められており、国際規格である非常口のサイン・包装関係のケア・マークをはじめ、自動車、事務用機器等の工業製品の操作パネル等にも統一されたピクトグラムが使用されている。『Symbol Signs/シンボルサイン国際統一化への34の提案』(アメリカ運輸省、アメリカ・グラフィック・アーツ協会監修)はアメリカ運輸省が統一化し、アメリカ国内の空港整備のために開発した公共的なピクトグラムであり、現在、世界的に空港または交通機関、公共機関等で使用されている代表的事例としてあげられる。また2001年3月に交通エコロジー・モビリティ財団より提案された「標準案内用図記号125種類」は、日本国内の各施設等において、ばらばらに使用されているピクトグラムを標準化し慣習性を高め、バリアフリーの観点からも明確なビジュアルコミュニケーションとしての充実をはかることを目的とし提案された。ピクトグラムは今後の国際社会において、あらゆる国の人々が安全に行動するための必要なコミュニケーションツールであるが、そのピクトグラムの形態については、生活環境、教育等の相違や老化等による身体能力の低下等から、一つに決定することは難しく、それらの諸問題を克服するためのデザインの造形的要素について、十分な検討が必要である。本研究では、現状のピクトグラムを構成する形態について調査研究を行い、それにより得られた結果を基に、「標準案内用図記号」のリデザインを想定し、高齢者対象や造形的要素をより考慮した、理解されやすいピクトグラムの表現形態を提案することを目的としている。
- 九州産業大学の論文
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