在外教育施設における総合的な学習の開発と試行 : 現地障害者施設へのボランティア活動を通して,より豊かな国際理解を身につける
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本実践研究は,来るべき学習指導要領で明示されている「総合的な学習」を教科「保健・体育」の側面から,どのようなアプローチから迫りかつ生徒にとって意味ある体験的な学習につながるかを考えたものである。また実践研究の場である在外教育施設の中で,その国で生活する生徒にとって「現地理解教育」をいかに推進していくことができるかを考えたものである。今日的な課題であるボランティア活動を通した学習は,生徒にその大切さを十分に実感する大切な機会となったと考えられる。感想やアンケート結果から,生徒のボランティア活動に対する意欲や態度,また国際的な理解につながった感想は好意的なものであった。実践後はボランティア活動に対する理解はより深まり,目的を十分に達せられたといえる。課題として,この活動が在外教育施設にとって大きな課題である「継続的な国際理解・現地理解教育」を作っていくシステムの確立にとって何が必要かが明らかにされたと考える。