フィンランドの自殺予防対策 : 国と自治体の連携の試み
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概要
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日本の自殺者数は8年連続で3万人を超えている。自殺防止事業はこれまで殆ど民間任せであったが,政府も2006年にようやく自殺対策基本法を制定し自殺防止に取り組む姿勢を見せ,すでに取り組みを開始した自治体もある。フィンランドは1980年代後半ハンガリーに次いで自殺率が高かったが,1987年に国の主導で自殺予防プロジェクトを立ち上げ,自治体が中心に実施し,10年かけて自殺を減少させた。本稿では,日本ではまた知られていないフィンランドの自殺予防プロジェクトの内容,実施方法と成果を国と自治体の連携のあり方を中心に検討し,これからの日本の自殺対策の施策を模索する上で何を学ぶことができるか考えていく。
- 北翔大学の論文