管理術としての土地倫理: アルド・レオポルドの環境思想の一側面
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概要
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岩手大学人文社会科学部紀要アメリカ環境主義は「人間中心主義・自然保全論・自然の道具的価値論」から「人間非中心主義・自然保存論・自然の内在的価値論」への転回のなかで形成されたと一般に理解され,レオポルドの土地倫理はその転回の象徴に位置づけられている。しかし,このような二項対立の枠組みに即した解釈は単純すぎるものであり,森林官としての体験から育った彼の環境思想の全体像は捉えきれない。むしろレオポルドのテクストには,人間の成熟とともに人間中心主義を超え,エコセントリズムと矛盾しない境地に到達する「管理術(husbandry)」思想の可能性が示されている。この解釈からすると,アメリカ環境主義の「地図」も再検討されるべきものとなる。
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