PSA高値の引受査定における文献的考察
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概要
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前立腺癌の罹患数は増加しつづけ,2020年には肺癌についで男性癌の2番目になると予測されている。PSAは前立腺癌の早期発見に有用な手段で1992年頃から検診に導入され以後検診受診者は増加し,人間ドック扱いの引受査定時にPSA値を見る機会が増えてきた印象を持つ。PSAは癌特異的ではないので異常値をいくらに設定するか,引受査定時に悩むところである。今回われわれは,PSA値別の癌の発見率・特徴,前立腺癌の予後について文献を調べた。その結果,検診でPSA値が10ng/ml以下の場合,20〜30%の頻度で癌が発見されるが,前立腺限局癌の頻度が高く生命予後は良好と推測された。
- 日本保険医学会の論文
- 2007-06-17