Differences in volatile compounds between tincture and Ayurvedic herbal liquor "Asava" made from ginger or jujube
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概要
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Ayurvedaで古くから薬用に供される「Asava」は,生薬を発酵させて製する薬酒である。我が国における一般的な薬酒は生薬を酒に浸漬させてつくられ,これら両者の大きな違いは発酵という過程を経ているか否かという点である。発酵が薬酒の性質にどのように影響を与えるかを明らかにするため,本研究では生姜と大棗を用い,それぞれからAsava製法とチンキ剤製法により薬酒を作製し,揮発性成分比をGC-MSにより測定した。Asava製法については,スリランカにて調査した結果に従った。その結果,Asava製法で作製した薬酒の揮発性成分比は,phenylethanolが30%を占めたのに対し,チンキ剤製法では2%以下と大きく異なっていた。またAsava製法で作製した生姜の薬酒はアルデヒド類(geranial,neral)が1%以下であり,作製中にgeraniol,nerolに還元されたことが示唆された。さらにAsava製法で作製した大棗の薬酒には,zizybeosideのアグリコンであるbenzyl alcoholの含有が認められたことから,アルコール発酵による配糖体の加水分解が示唆された。
- 2008-01-31
著者
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KAKIUCHI Nobuko
金沢大学大学院 自然科学研究科薬学系・資源生薬学研究室
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Kakiuchi Nobuko
金沢大学大学院自然科学研究科生命科学専攻資源生薬学研究室
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Mikage Masayuki
金沢大学大学院自然科学研究科生命科学専攻資源生薬学研究室
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奥津 果優
金沢大学大学院自然科学研究科生命科学専攻資源生薬学研究室
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YOSHIMITSU Michiyo
金沢大学大学院自然科学研究科生命科学専攻資源生薬学研究室
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