重度知的障害者の居住支援 : パーソン・センタード・プランニングにアクティブサポートモデルを導入したグループホームにおける支援
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概要
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本稿は,支援職員が,重度知的障害者個々の要望や希望を基にニーズを明らかにし,グループホーム(GH)における活動への参加機会を設定,提案,実施する居住支援プロセスについて提示する.研究対象「Aの会」の支援職員は,障害者の要望や希望を重視するパーソン・センタード・プランニングに基づき,重度者に活動への参加機会を設定し支援するアクティブサポートモデルを居住支援に導入した.同会に対する調査の結果,同会の居住支援プロセスは,重度者の好きなことややりたいことに基づきニーズをアセスメントして活動や役割の設定を行い「訓練的ではない」方法で支援を計画,実施,記録,評価することによって,彼らがGHで認められ自分の力を発揮し生活実感をもって暮らすための支援過程であることが明らかになった.このプロセスにより,複数の支援職員による計画評価の重要性,支援職員へのトレーニングやスーパービジョンの必要性が示唆された.
- 2007-08-31
著者
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