20世紀の日英関係における転換点とその工業的「ランドマーク」 : 戦艦「鹿島」とトライアンフ・アクレイムを中心に
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概要
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20世紀における日英関係には、少なくとも二度の大きな転換点がある。コンテヘルム(1989)とチェックランド(1996)の表現を借りると、主に工業技術の分野において、19世紀後半にイギリスと日本の関係は、「先生」と「生徒」のそれであったが、先ず20世紀初頭には、日本はイギリスの「生徒」位置づけから脱している。そして1980年代に入ると、従来の日英関係は逆転することとなる。本稿はその両国間の関係の二度の転換点に焦点を当て、その変化を如実に体現している工業製品、カスタム・メイドの船である戦艦「鹿島」と大量生産された自動車のトライアンフ・アクレイムとを「記号」或いは「テクスト」として論じてゆくことを趣旨とする。その際「ランドマーク商品」の概念を導入し、記念碑的工業製品の持つ記号論的意義にも現存の記号理論にやや批判的な立場から言及する。
著者
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