地域ブランドのダイナミクス : 黒酢の事例
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概要
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黒酢市場における地域ブランド戦略の創発条件を比較事例分析によって特定化することがこの論文の狙いである.黒酢は元々,1800年代から今日まで鹿児島県の福山地区で生産されている日本の伝統的な米酢である.黒酢は,安全で健康に良い食品を求める消費者の強いニーズを背景に,今日の日本で次第に人気が上がってきている.最近では,食酢業界の大手企業が参入し,その結果,黒酢市場における競争の激しさは高まってきている.このような状況下で,ひとつめ戦略グループとして,地域ブランド戦略が創発してきた.比較事例分析を通じて、その創発条件は,生産技術の地域粘着性の制約が強いことと,製品について業界レベルの標準規格が存在すること,が発見された.
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