「昭和ブーム」を解剖する
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概要
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2005年に公開された映画『ALWAYS三丁目の夕日』は老若男女に支持され、その年の日本アカデミー賞をほとんど独占した。昭和33年を舞台にしたこの映画がヒットしたことで、「昭和ブーム」とも言えるほどの注目が、昭和30年代を中心とした時代に集まっている。しかし、実はこの昭和への注目はここ1〜2年前から生まれたものではなく、昭和が終わり、平成に入った頃に生まれ、着実に浸透してきたものだ。本稿では、この「昭和ブーム」の実態を紹介し、その原因、そしてその行方まで探求する。原因としては、(1)昭和が終わったこと、(2)昭和が長かったこと、(3)バブル経済が崩壊したこと、(4)ベビーブーマーが過去を振り返る年代に入ったこと、が主たるものであるということを明らかにする。
著者
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