社会科における思考力・判断力の育成と評価に関する考察
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概要
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観点別学習状況の4観点のうち,とりわけ,自ら学び自ら考える力などの「生きる力」,知識や技能に加え思考力・判断力・表現力などまでを含む「確かな学力」の核心をなすともいえる「思考・判断」の評価が最も難しいと思われている。本校の社会科では,義務教育最後の学年で学習する公民的分野の学習においては,その「思考・判断」に最も重きをおいて評価することにしている。当然,思考力・判断力をいかにして育成し,どのように適切に評価するかが問題となってくる。本稿では,2004年度の第3学年で実施した公民的分野の指導内容をもとに,思考力・判断力の育成の視点から「社会的な思考・判断」の観点別学習状況の評価の仕方を考察した。特に,実際の評価において最重視した「生徒の考えを記述させたレポート」と「定期テストでの自由記述問題」が指導内容との関連でどのように位置づけられていたかを整理し,多面的・多角的に考察する場や方法,公正に判断する機会をいかに設定したかを振り返った。その上で,「社会的な思考・判断」の育成と評価の仕方に関して,今後検討すべきいくつかの課題をあげた。
著者
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