幼小連携における「接続期」の創造と展開
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概要
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幼小連携の取り組みが近年さかんであり、そのキーワードの1つに「接続」という言葉がある。「接続」は、「幼児教育と小学校教育を滑らかにつなぐ」という意味合いで用いられ、幼小連携においては、幼稚園・小学校双方の「カリキュラムをつなぐ」ことが「接続」の最終的な目標とされる。「接続」を中心に据えた数ある取り組みの中で、お茶の水女子大学附属幼稚園・小学校の実践研究は、「接続期」という時期を新たに設け、幼稚園年長後半から小学校1年の夏休み前までの「接続期」カリキュラムを構築した点で大きな意義がある。ここから、「接続期」という言葉が新たに幼小連携の議論や実践において頻繁に用いられるようになった。しかし、「接続期」という言葉が一般化する一方、「カリキュラムをつなぐ」という本来的な「接続期」の意味が希薄化している事態も否めない。「接続期」の本来的な意味を失わないよう、その在り方を絶えず捉え直していく必要があるのではないか。
著者
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