IsomaltoseとGentiobioseの分離および定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Isomaltoseはデキストラン,グリコーゲンおよびアミロペクチンの分枝構造の分岐点を示す二糖類として,これら多糖類の水解物中から結晶状のアセチル誘導体として分離確認された。しかし,これら多糖類を酸で加水分解する時は,一旦生じたD-glucoseから逆反応によつて二次的に多くの二糖類を生じ,その中最も多量に生成するgentiobioseとisomaltoseの分離,定量は非常に困難で,未だ適当な方法が見出されていない。従つてα-1,6結合のisomaltoseとβ-1,6結合のgentiobioseとの分離,定量は多糖類の化学構造研究上ならびに澱粉糖化工業における澱粉糖の分析上重要な問題と考えられる。著者は種々のchromatographyを用いて,これら二糖類の微量を分離,定量する方法を検討したので報告する。
- お茶の水女子大学の論文