「進化」の態様に関する一考察
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概要
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生物の進化という考え方は、後の時代の生物の状況を先の時代のそれとに関係づけることによって論じられるために、結果のつじつま合わせに堕する危険性があり、ダーウィンの進化論も一見そのように見えるところがある。そこで、本論はダーウィンの論証の機構の解析を目的とし、そのために、まず、ダーウィンの進化論の構成を明らかにして、ついでその中味を詳解する。すると、論証の構造が問題として浮び上ってくるので、自然科学の説明の論証の枠組を明別し、最後にそれらを踏まえて、ダーウィンの進化論が結果論に終っていない機構の要点を約述する。
- 池坊短期大学の論文