月経周期が体温のサーカディアンリズムに及ぼす影響
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概要
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インフラディアン生殖周期が,体温のサーカディアンリズムにどのような影響を及ぼしているかを調べるために,大学生16名(女子)を対象に約1ヵ月にわたり体温測定(起床時,10時,12時,16時,20時及び就寝時)を実施した。その結果,月経周期に伴う基礎体温の変動に加えて,体温のサーカディアンにおける最高体温と振幅が,排卵期前後に上昇あるいは増大し,月経開始に伴って低下あるいは減少することが明かとなった。また,睡眠覚醒リズムの乱れが,体温のサーカディアンリズムを乱す要因の1つになっているとの知見が得られた。これらの結果から,成人女性の体温リズム,とりわけサーカディアンリズムの乱れ等に関する研究を行う場合には,体温測定の時期などの条件統制が重要であることなどが示唆された。