5 散乱問題の新しい近似解法
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概要
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散乱問題に於ける線形非斉次積分方程式に対して, coupling constantの大きさには関係しない簡単な近似解法が提出される。これはchewの変分法における平面波近似に密接な関係をもつ。n-th orderの近似解は(n-1)-th orderのそれを用いて,唯一度の計算によつて求められることになつている。此の近似法の収斂性の問題がroughlyにdiscussされる。又quantized field theoryへの直接的な応用の可能性が示される。次に此の方法を用いて,πのnucleonによるS-wave scutteringに対してcut off momentumよりも大きなmomentumを持つvirtual mesonの効果がしらべられる。それによると, conventional cut off理論に対するpotentialの大きさを, y2/4π=10のとき,大体30%だけ小さくすることがわかる。しかし, phase shiftsに対するcut off理論の結論を変えることはない。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
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