日本におけるプライマリー・マタニティー・ケア・システム構築の必要性と展望 : 臨床経験および諸外国との比較研究をふまえて(連携と協働〜よりよいシステム構築〜,第48回日本母性衛生学会学術集会シンポジウム〔3〕より)
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概要
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多くのOECD諸国と同様,日本でもさまざまな要因による産婦人科医師の減少によって,産科医療提供体制の見直しが進められている。その骨子をなすのは産婦人科医師の基幹病院への重点配置とそれに伴う出産場所の集約化である。これは厚生労働省・産科婦人科学会の考えに関係機関が唱和する,「ホモフォニー(和声主義)」を要求する産科医療政策(マタニティーケア政策)といえるかもしれない。「ホモフォニー」とは音楽理論では「1つの声部が主旋律となり,他の声部はすべて和声的な伴奏の形で従属しているような音楽形態」のことである。」一部の専門家の奏でる主旋律たる「出産場所の集約化政策」にあらゆる専門家も出産の主体たる女性も唱和するように求めているのである。
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