遵式の「改祭」について
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概要
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中国仏教の儀礼研究の一端として、北宋代の遵式(九六〇-一〇三二)を取り上げる。彼の遺文を集めた『金園集』には、いくつかの施食・放生に関する資料が収められており、放生会・施食会の流行した当時の状況や遵式の思想が把握できよう。本稿では、犠牲を供物にする中国在来の祭祀を改めて、仏教的な祭祀のあり方を説いた「改祭修斎決疑頒井序」(以下「決疑頒」と略す)というテキストを中心に、遵式の「改祭」についての考えと、改祭後の具体的実践を明らかにしたい。
- 日本印度学仏教学会の論文
- 2007-12-20