地域住民の意識調査からみた健康づくりに関する評価指標研究
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概要
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市町村行政における地域保健部局が担うべき役割を考察し、健康づくりに資する評価指標研究のポイントを検討するために、民生委員・児童委員等の住民に対する意識調査を行い、以下の結論を得た。I.健康づくりに関しては、NPOの専門性への期待よりは、地縁関係団体のネットワーク化による機能強化への期待が高かった。II.専門性との関係では、保健師、栄養士、医師等の専門家への期待が高く、地縁関係団体とのネットワーク化とのリンクのあり方も重要なポイントとなる。このような点は、健康づくりや健康危機管理対策の基盤として整理すべきである。行政の保健活動については、住民の保健活動との協働や役割分担が求められているので、行政活動だけでなく住民活動への評価指標が必要であり、本研究からこの指標づくりに向けた示唆を得ることができた。