多重フォノン無輻射遷移の動力学(III. 局在中心と無輻射遷移,強結合電子・格子系の動的物性,科研費研究会報告)
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概要
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半導体やイオン結晶における光吸収,発光,無輻射遷移,光構造といった一連のプロセスで,多重フォノン過程はしばしば重要な役割を担っている。その取扱いにあたり,従来はフォノン系は常に熱平衡にあるとみなされ,従って理論的研究としても,統計的または静的な観点に立つものが主流であった。ところが,最近になって,実験・理論の両面から,多重フォノン過程の動力学的側面が改めて注目され始めた。いいかえれば,格子緩和時定数(〜格子振動周期〜10^<-1g>sec)と同程度の超短時間内の物理現象が問題となって来た,ということである。
- 物性研究刊行会の論文
- 1982-05-20