超イオン伝導体中の集団運動
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概要
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超イオン導電体の動的な性質を調べる目的で,連続体近似の立場から運動方程式を構成した。この際,格子を等方的弾性体,可動イオンを液体と見なし,それらの間に短距離力としてvisco-elastic force,長距離力としてCoulomb forceを考慮した。Fourier-Laplace変換に依る解析の結果,6種類のモード(縦・横の音響型及び光学型フォノン,緩和モード,熱伝導モード)が得られた。以上をふまえて,動的構造因子・ACイオン伝導率・Brillouin散乱強度について,α-AgIに対する数値計算を行なった。動的構造因子に,音響型フォノンに依る特徴的な構造と光学型フォノンに依る非常に広がった構造が現われた。ACイオン伝導率は実験結果を良く再現している。特に振動数10cm^<-1>以下に存在ずる構造を音響型フォノンに依るものとして,定性的にではあるが再現出来た。
- 物性研究刊行会の論文
- 1979-09-20
著者
関連論文
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