上肢運動の制御,学習と機能回復(合同オーガナイズドセッション,「手」,「マルチモーダル感覚知覚&統合とその応用」及び一般)
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概要
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運動の制御においては,制御する対象である腕や手の内部モデルを脳内に獲得することが重要であることが最近の行動実験,神経生理実験,脳機能画像実験によって明らかになってきた.このような計算論的神経科学の結果を反映して,リハビリテーションにおいても,運動学習の側面に注目が集まるようになってきている.本稿では,複数の状況に対応する内部モデルを獲得するときには,文脈情報と学習順序が学習結果に重要な影響をおよぼすことを紹介する.それぞれの状況を集中的に練習する場合よりも,ランダムに切り替えるような順序で練習をした場合のほうが,上達は遅いが、記憶への定着がよく,応用も効くことがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-11-12