1940年代初頭のアメリカにおける「単元学習」の理念
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概要
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「単元学習」は,戦後初期の占領下の教育改革期に,アメリカから移入され盛んに喧伝された学習のあり方である。国語教育においても,『昭和二十二年度(試案)学習指導要領国語科編』の巻末に,「参考一」として単元の展開例が付された。しかし,研究者らによって我が国に紹介された単元の考え方は,必ずしもアメリカの単元学習の考え方を正当に踏まえたものではなかった。そこで本稿では,単元学習について述べられた1940年代初頭のアメリカの代表的な文献を基に,単元の定義,単元の分類,単元の基準,単元学習の手順,日課における位置づけ等の観点から,単元学習の本質的な考え方を明らかにした。